長崎県佐世保市のふるさと納税額が大幅にダウン

長崎県で県内トップを誇っていた佐世保市の2017年度ふるさと納税の申し込み(寄附金額)が前年度(2016年度)に比べて、大幅にダウンしそうなのだです。

 ふるさと納税額で県内トップを誇る佐世保市と日本一になったこともある平戸市への本年度の寄付金が2016年度比で大幅に減少する見通しとなった。昨春の総務省の返礼品の見直し通知を受け、返礼品の調達額が寄付額の3割以下に引き下げられたことなどが響き、市の財政を圧迫しそうだ。
(中略)佐世保市は本格的にふるさと納税に乗り出した15年度に26億4700万円(全国6位)の寄付を集め、16年度は同15位の26億1500万円で、いずれも県内トップだった。主力の長崎牛や魚介類のほか、最高110万円の輸入じゅうたんなど高額品も人気があった。しかし、本年度は見込み額28億円から大きく下回る19億~20億円程度になる。一方、14年度に14億6300万円で日本一になった平戸市も本年度は見込みの20億円から12億円程度に落ち込みそうだ。
(「西日本新聞」より)


原因としては、昨年4月に行われた総務省の「ふるさと納税返礼品の見直し要請」にあると見られています。


そのときに総務省から求められた見直し内容はおもに以下の2点でした。

 ・返礼品の内容(価額)を寄附金額の3割以下に抑える
 ・換金性の高いもの、資産性の高いものを返礼品にしない


佐世保市の返礼品には、輸入絨毯などの高額品もあり、これが「資産性の高いもの」として見直しの対象となったようです。


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たしかに「ふるさとチョイス」の佐世保市のページを見ると、現在は、“高級” と名の付くものは、唯一「高級カステラ」(寄附金額一万円)があるのみです。


 こちら >> ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス] | 長崎県佐世保市


そればかりか、「楽天ふるさと納税」の九州・沖縄地方のページには、佐世保市自体が登場しません。


 こちら >> 楽天ふるさと納税|九州・沖縄地方


個人的に、長崎県佐世保市は、先日「坂道のアポロン」という映画を観てきて「とても素敵なところだな」と思っていただけに、気になるニュースです。


いまやふるさと納税の寄附金は、各自治体の予算にも大きく組み込まれる存在です。

つまり、寄附金が減るということは、それだけ自治体の財政を圧迫するということなのです。


地方の税収が減ってきていることから始まったふるさと納税ですが、予想以上に過熱化したことにより、今度は都市部の税収が減ってきているのだそうです。

その状況を打開すべく打ち出された総務省の「見直し要請」であったわけですが、今度はまた、地方の財政を圧迫する結果となってしまったようです。


「ふるさと納税の本来の目的」を取り戻すためにと行われた総務省の施策が、逆に「ふるさと納税の本来の目的」を失わせてしまったとも言えるのではないでしょうか。